チャラ盛りの君たちへ

日々、嫁を口説くために神楽坂の名店を探し続ける旦那のブログ。

手紙の愛

沖縄のおじさんが亡くなった。91歳だった。

今思えば、生まれてから祖父のいなかった私にとって、おじいちゃんのぬくもりは彼から知った気がする。

季節の折には必ず便りをくれた。私のたわい無い報告にも一つ一つ褒めてくれ、サッカーを始めたことを知ると「沖縄の代表校が決まったぞ」とわざわざ教えてくれたりと、何かにつけては手紙を送ってくれた(私はその時北海道に住んでいたのだがw)

私の名前を大変気に入ってくれていたようで、おじさんの孫の名前が、いわゆる「キラキラネーム」なこともあってか、事あるごとに「男らしいいい名前をつけたなあ」と私の母に嬉しそうにこぼしていたそうだ。

数年前の年賀状が出てきた。直筆がもつぬくもりは、その人の人柄、書いている風景やにおいまで伝わってくるようだ。正直言って字は汚いのだが、汚い字を母と一緒に解読していた日を思い出すと、なんだか寂しくなった。

なんでも可能にするデジタルの時代。いつでもどこでも繋がれても、手紙が残す愛の力には敵わない。