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兄さん、助けて詐欺
なんとも煮え切らない出来事があった。
自転車での帰り道。向こうから来たおじいちゃんに突然声を掛けら
うーむ、声を掛ける人間なら他にもいよう。チャラめの帽子をかぶ
これは新手の詐欺か。オレオレ詐欺に痺れを切らし始めた老人たち
ただ、彼の身なりはいたって普通であった。いや、普通というより
彼の様子を見ても、恥ずかしさと申し訳ない様子が表情に出ていた
住所は教えなかった。
「恩に着ます」という心からの一言で十分であった。
…にしても、あそこで住所を教えていたらどうなっていたのだろう
いや、いかんいかん。彼は本当に困っていたのだ。気持ちいいまま
増税と街の洋食屋
地元の洋食屋さん。お年寄り夫婦二人でやっている、小さいが味は確かなお店だ。いつも注文する"おまかせ"は、今日も変わらず美味しかった。
帰り際、おばさんに「増税の影響はありますか?」と尋ねると、「苦しいけど、値上げはしない」という。若い人たちが変わらず「美味しい!」「ごちそうさま!」と言って来て欲しいからね、うちらはもう年寄りだからねえ、と。
少子高齢化への対策として打ち出されたはずの消費税引き上げ。これまで頑張ってきて、これから恩恵を受けるはずの上の世代に、さらに負担を強いる増税とはいったんなんだろうかと考えてしまう。
社会の転換期だ。当然、政策には痛みが伴う。ただ、実行ありきで、その先に目指す社会のあり方が政治からは伝わってこない。時の首相は、目の前の手続きばかりに奔走し、一国のトップとして国民にメッセージを伝えるという大事な仕事を忘れてんじゃないかと思う。わーわー
街の洋食屋さん。値段ではなく、味とお店の雰囲気に惚れて通っている。まさに仕事帰りのオアシス。「今度のおまかせ何がいい?好きなの言って」と聞かれ、つい、「ビーフストロガノフ!」と、いかにも材料が高そうなメニューを言ってしまった。
次行く時は、値段が上がっても来ますと、ちゃんと伝えよう。